岸和田BBで昨日の決勝をもう一度見てみた。
2着の山崎について少し語ってみようと思う。 昨日ブログで“山崎の絶妙の先行”と書いた。 けっして小嶋みたいなパワー先行でもないし、吉岡みたいなF1先行でもない。 むしろ技巧的で神山のようなところがある。 別線をゆさぶっておいてホームで一旦ゆるめて1コーナー過ぎに踏みなおす。 力強い走りというよりテクニシャンだよね。 あの風貌といい、使ってるギヤといい彼は無骨なイメージがあるが戦法は案外細やかなところがある。 そもそも競輪学校の入学試験に筆記で何度も落ちたという話が付き纏ってた選手だし、 平の競輪場でもそんな話が聞こえてきたもんでした。 僕も彼のデビュー時、頭は悪いが脚力は一流で、はまれば強いというイメージがあった。 しかしぜんぜん違うんだよ。 インタビュー聞いてても頭悪いイメージは全く無いし、戦法は繊細なんだな。 さてそんな技巧的な先行に死角は無いのか? そんなことはないと思う。 流す瞬間があるわけだから、踏むタイミングはある。 だから赤板から4コーナーまでの揺さぶりに付いていっちゃったら山崎の思う壷なんだろう。 かといって遅目の捲りは届かない。 山崎の踏みなおしは1コーナー過ぎだから、早目の捲りじゃないと駄目だ。 そして山崎は大ギヤだから後方からの踏み合いでも叩き切れるんじゃないだろうか。 さてその大ギヤは僕等お客にとってはわかりやすいギヤで大歓迎!! 何故なら自身で前受けはできない。 つまり山崎の番手の車番が決め手となる。 観音寺G2の決勝は飯嶋が7番車だから山崎ラインは後攻めになって先行。 山崎の先行は読めたんだが、哲男が何もできずに終わるとは思わなかったよ。 脚力は山崎を潰すだけのスピードがあると思うが、完全に格負けしてしまったね。 強い選手は別線が勝手に潰れていって有利にレースを運んで行ける。 山崎を沈められるのは中部なら小嶋や金子、関東なら武田あたりなんだろうね。 でもね、山崎の死角はやっぱり逃げた時だと思うよ。 観音寺G2の初日、山田とやりあって4着に沈んだから。 山田だからね。
by satomarumakoto
| 2007-04-23 22:55
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